高学歴就職難民問題をワイン学校で解決する
女。京大生さんの没落エリートの出現―ビジネス社会から疎外される高学歴就職難民たちーのエントリは、高学歴=エリートという定義が反感を呼び、「高学歴就職難民問題は自己責任の問題ではなく社会問題なのだ」という結論がさまざまな議論を呼び起こしました。
それに対して弾さんが学校ってバカを治療してくれんのかのエントリで
- 高学歴=エリートは間違い
- 社会の問題にしないで自分で解決したら
と弾言したわけだ。
弾さんの言ってるのは正しいと思うけど、どうやって解決したらいいかがわからないんだよね。きっと、それも自分で考えろ甘えんなということだと思うけど、世の中みんなマッチョなわけじゃない。
就職するときに、会社がどういう人材を求めているかから考えてみよう。これはあくまでも、自分の経験によるものなので、一般的かどうかはわからないけど、自分の経験にもとづいて書いてみる。
最も大事だと思う能力は、次の二つ。
- 自分の頭で考え、自分の意見が言えること
- 社交性があること
女。京大生さんは、コミュニケーション能力という言い方をしてたけど、単にコミュニケーションするだけだとそこに付加価値が生まれない。例えば、人から言われたかとを別の人に伝えるだけの伝書鳩みたいな人がいたとする。ユーザに言われたらそれを下請けに丸投げするような。そういう人は、確かにコミュニケーションはそれなりにできているけど、単なるオーバーヘッドにしかなっていない。
ユーザに無茶なことを言われたら、それは無茶ですよと理由を説明してユーザを説得する。コミュニケーションの中に自分の頭で考えたことを反映させて、付加価値をつけなければいけないのです。
じゃ、高学歴が無駄かというとそんなことはありません。「自分の意見が言え、社交性がある」という人の中で、次にどういう基準で人を選ぶかというと、それはきっと「学歴」でしょう。同じ条件なら、学歴のある人のほうが、勉強することになれているはずだから。
おいらの大学は、東工大という大学で、理系の中では頭のいい人が集まってくる大学だったけど、就職は、結構苦労した人もいましたよ。メーカーだと大学の成績がよければ採ってもらえるんだけど、一般の企業だと、「自分の意見が言えること」と「社交性があること」が重視されるからかもしれない。
これは、東工大に問題があるということではないですよ。これは、偏見かもしれないけど、頭のいい人のほうがそうでない人に比べて社交性に劣る気がするんだよね。
私がどうかというと、大学時代、ずっとワイン学校に通っていたし、月に2,3回はワイン会(ワインを飲む合コンみたいなもの)に行っていたし、ワイン代を稼ぐためとサービスの経験をつむために、ビストロ(気軽なフレンチ)でバイトしてたりしていたので、社交性はそれなりに鍛えられた気がします。
バブルの前がどうだったかは経験がないから良くわからないんだけど、たぶん、学歴が就職に直結しやすかったんでしょう。それが、バブル崩壊後、「自分で考える力」や「社交性」が求められるようになったから、高学歴就職難民が生まれるようになった。
これは、確かに社会の変化がもたらしたものだけど、社会のせいにするのではなく、自分たちで解決して欲しい。「自分で考える力」や「社交性」は、訓練によって身につけられるから。
社交性を身につけるためにワイン学校はお勧めですよ。男性なら女性を大切にすることを繰り返し学ぶことになる。教えてもらった言葉で記憶に残っているのは、
という言葉です。
レストランは女性を輝かせる場所。
食事や会話はその香辛料
女性にももちろんお勧め。女性を大切にしてくれる男性がいるからね。
ワイン学校以外でも、いろんな人と出会えるところならいいと思うよ。