ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

Seasar2から卒業しよう

人は、新たな環境で経験を積んでいくと、少しずついろんなことが出来るようになり、そのうち、その環境では、何でも自分の思った通りに出来るようになります。
「おら、強ぇ」状態。


これは、素晴らしいことなのですが、一つ問題があります。成長が止まってしまうことです。
人は、知らないことを経験したり、つまずきを乗り越えたときに、成長します。知らないことがほとんどなくなったり、つまずくことがなくなったりすると、成長が止まってしまうのです。


Seasar2.4、S2JDBCSAStrutsと開発してきて、通常のサーバーサイドJavaは、十分にやりきった感がありました。このままこの場所にいるのは、心地いいんだけど、成長が止まってしまうのが不安でした。
人って不思議なもので、一定の能力でとどまるってことが出来ないんだよね。成長が止まると、能力は落ちていく。


自分はどこか、ドラゴンボールの悟空に似ているところがあるんだと思う。
「オラもっと強くなりてえ」といつも思ってる。
だから、もうやりきったと思ったSeasar2の開発を停止し、自分が成長できる新たな環境(当時は、Google App Engine)に移っていった。


これが、Seasar2開発停止の真相。機能を枯れさせるためってのは、嘘じゃないけど、まわりを納得させるために、後付けで考えたものです。


ここまでは、私の話をしたけど、これは、Seasar2のユーザーにも当てはまります。
多くのSeasar2のユーザーが、Seasar2の悪いところも良いところも把握し、自分の思った通りに開発が出来るようになっているでしょう。あまり、困ったりすることが少ないので、なんとなくSeasar2を使い続けていると思います。


本当にSeasar2を使ってくれてありがとう。


そして、上から目線で本当に申し訳ないけど、もうSeasar2から卒業してください。新たな環境にチャレンジしてほしい。


土曜日に行われたSeasar Conference 2015で発表しましたが、Seasar2S2JDBCSAStrutsのサポートを2016/9/26で打ち切ります。
Seasar2からの移行パスは、あえて私からはいいません。
みんなが、自分がやりたい環境を選ぶのを邪魔したくないから。
私が、ある環境を推薦してしまうと、フレームワークの選定する権限のある、でも技術的に詳しくない人は、その環境にしとけといってくるでしょうから。


ここからは、Seasar Projectsのコミッタへのお願いです。
今後も活動を続けていく場合は、Seasar Projectsから卒業してください。2016/9/26で、Seasar Projectsもクローズしたい。


ここからは、Seasar Foundation(NPO)の理事へお願いです。
2016/9/26で、Seasar Foundationもクローズしたい。


2016/9/26で、Seasar2にかかわるすべてをクローズするのが、けじめとして良いのかなと思っています。


最後になってしまったけど、2008年以降もずっと、Seasar2をメンテナンスしてくれた小林(koichik)さん、本当にありがとう。