ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

Seasar Conferenceのふりかえり

雨の中、600名の人に来ていただきどうもありがとうございました。
アンケートも一通り目を通しました。よねさんの俳句が好評で、今井さんのギャグが不評だったことが良くわかりました(笑)。


Seasar2Slim3のすみわけについてよくわからなかったという意見がいくつかあったので、補足しておきます。Seasar Projectで、今最も人気のある組み合わせである「Seasar2.4 + SAStruts + S2JDBC」は、安定していて、機能も充実しているので、既にSeasar2を使われている人は、そのままSeasar2を使い続けて欲しいと思っています。


Slim3のターゲットとしているユーザ層は、現在Struts + Spring + Hibernate/iBatisで開発していて、生産性がいまいちあがらないなぁとおもっている人たちです。
別の言い方だと、コンテナには、Springを使いたい(あるいは指定される)けど、SAStrutsS2JDBCを使って生産性をあげたいと思っている人たちです。


Slim3は、Spring + HOT deploy + Slim3 Struts(SAStrutsとほぼ同様) + Slim3 JDBC(流れるようなインターフェースによるタイプセーフなデータベースプログラミング、データベースマイグレーションを除いた部分)と考えると良いでしょう。
なぜ、Slim3 JDBCからS2JDBCの機能のいくつかが除かれているかというと、S2JDBCは、良くも悪くも時代の最先端を走りすぎているので、Slim3 JDBCでは、保守的にSQLファイルに関する機能だけを残しました。どのユーザでも確実に必要とする部分だけに絞ったともいえます。
機能的には、iBatisSQLXMLで書いてる部分を、2Way SQL(SQLテンプレートをSQLのツールでもそのまま実行できる)で書けるようにしたといってもいいかもしれません。


Slim3 JDBCは、コンテナに依存していないので、Guiceと組み合わせることもできます。Wicket + Guiceユーザ層も実は狙っているんですよ。