ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

SIerの中の人がヤル気を失っていく理由

SIerで働いているみなさん。ヤル気十分でいきいきと働いていますか?
Yesと胸を張って言えない人、新人の頃はどうでしたか。


入社したころは、みんなヤル気にあふれているんです。なのに、三年も経つとヤル気がな
くなって、惰性で仕事をするようになる。
これは、SIerだけでなく、大企業で共通に見られる傾向です。


なぜ、徐々にヤル気を失っていくと思います?


それは、「自分の頑張りではどうしようもない」「頑張ってもそれほどプロジェクトが良くなった気がしない」「頑張ってもそれほど評価につながらない」という経験を積み重ねるたびに、だんだんと無気力になってしまうためです。


努力が無効だという経験を積んでいくと、誰も努力しなくなりますよね。そうやってヤル気を失ってしまうのです。



規模の大きいプロジェクトにいるほど、その傾向が強くなります。なぜなら全体に占める自分の割合は、ほんの僅かなので、どんなに努力しても全体で見れば効果があるように感じられないからです。


それでどうなるかというと、言われたことしかやらないイマイチな社員の出来上がり。でもしょうがないんですよ。ヤル気を出して取り組んでもあまり効果は出ないんですから。

たいていの大企業が活力を失っていくのは、社員のやる気が無いからです。大企業でも活力のあるところは、個別のプロジェクトは小さくて、頑張ればその分報われるようになっているはずです。


SIerでも小さなプロジェクトにいる人は、やりがいを感じやすいでしょう。だけど、SIerの大抵のプロジェクトは結構規模が大きいからね。無気力な社員を増産してしまうのです。


今、ヤル気があまりわかずに働いているあなた。もう一度ヤル気を取り戻して、やりがいのある仕事をしたいと思っているなら、SIerから飛び出す選択肢も検討してもいいかも。

今度次のようなイベントをやります。


SIerから出るキャリアパスを考える
http://venturecafe.jp/event/engineering/2119/


アプレッソの小野さんやSIerを飛び出してリクルートに入った志田さん、萬田さんにSIerから出るキャリアパスについてパネルディスカッションしてもらいます。
私はモデレーター。SIerから出た人達の本音を引き出します。


単に話を聞くだけでなく、一時間のグループディスカッションもあるので、同じように悩んでいる人と話し合うことも出来ます。


前回のイベントの様子はこんな感じ
小野さんのエントリ:SIerでのキャリアパスを考える勉強会に参加してきた

ござ先輩のエントリ:「SIerでのキャリアパスを考える」というイベントに登壇しました


都合のつく方はぜひご参加ください。前回は、申込み開始してから直ぐにいっぱいになってしまったので、参加を考えている方は早めに申し込むのがオススメ。

僕と君とSIerの生きる道

SIerに対するバッシングは、高まる一方です。
私もSI業界からはさっさと抜けだしたほうがいいのエントリでSIerには未来がないからサービスを作る側に回ったほうが良いと書きました。


確かに私自身は、サービスを作る側に回った(まだISIDにいるけど、ベンチャーで働いているようなものです)のですが、身を持って面白いサービスを作る難しさも経験しました。
面白いサービスを作るのはほんとうに難しい。その後、マネタイズにも成功するのはさらに難しい。サービスを作る側に回って成功するのはほんの人握りの人なんです。


これは、自分でやってみての正直な感想。やらなきゃわからなかったことなので、自分のしたことに対する後悔はありませんが、日々ものすごいプレッシャーです。
チャレンジし続けないと落ちぶれてしまうのエントリの通り、私は現状維持を嫌い、常に新しいことにチャレンジする前向きな性格ですが、それでもこのプレッシャーが辛いと思うことはあります。


なぜ、プレッシャーを受けているかというと、サービスを作る側に回って失敗したら、自分が過去に築いたものを失ってしまうから。自分の能力は、SIerが主流だったエンタープライズの世界では価値があったかもしれないが、今の世の中では、通用しないと自分で証明するようなものだから。


どれくらいのプレッシャーを受けているかというと、人前で自分の名前がうまく言えないくらい。自分だけだともちろん言えるんですよ。人前に出ると名前が言えなくなってしまう。
これは、一種のどもりなんです。子供の頃、どもりがあり、それは治したのですが、自分に自信がなくなるとどもりが再発してしまう。
10年くらい前に七割くらいは合格する昇進試験に落ちたことがありました。そのときも自分の名前が言えなくなったんです。自分に自信がなくなったから。
あの時は、一年くらいで治ったけど、それが再発したみたいですね。


以前、「SI業界からはさっさと抜けだして、サービスを作る側に回ったほうがいい」と書きましたが、実際にやってみるとかなり大変だということを正直に告白したいと思います。


じゃSIerに留まったほうがいいかというと、話はそんなに単純じゃない。SIというビジネスは急にはなくならないけれど、徐々に廃れていく斜陽ビジネスなのです。


SIerで働いていて、将来に不安を感じている人は多いでしょう。どうすればいいかわからず悩んでいる人も多いでしょう。
答えは自分で出すしか無いのですが、自分だけで悩んでいても答えってなかなか見つからないものです。
同じように悩んでいる人たちと話し合うことで見えてくる部分もあるのではないでしょうか。


今度次のようなイベントをやります。


SIerでのキャリアパスを考える
〜やりたいことはここにある?SIerのメリット・デメリット〜
http://venturecafe.jp/event/engineering/2003/


ござ先輩やジンガの山岡さんとパネルディスカッションしながらSIerのメリット・デメリットを一緒に考えましょう。
単に話を聞くだけでなく、一時間のグループディスカッションもあるので、同じように悩んでいる人と話し合うことも出来ます。


都合のつく方はぜひご参加ください。

エンジニアが自分の道を見つける手助けします

今は、仕事が面白くて、blogを書く時間も惜しんで、仕事に集中してたんだけど、ふとしたきっかけで、「エンジニアが自分の道を見つけるきっかけになるイベント」を企画することになったので、blogも再開することにしました。


イベントはこちら。第一回目のイベントは実は今日です。
私はナビゲーター役です。自分の話もすると思うけど。
http://venturecafe.jp/event/engineering/1582/


IT業界に就職する人って、実は、自分のやりたいことが見つかってない人が多いんじゃないでしょうか。
コンピュータとかITに興味があって、この業界に就職したものの、この先どうしようみたいな。


でも、それってしかたない。自分のやりたいことが見つかっている人なんてそうはいないから。
でも、難しいけど自分の道は見つけたほうがいい。


そんなエンジニアが自分の道を見つけるきっかけになればいいなと思っています。


私も出来る限り手助けしたいと思っていますが、自分の道を決めるのは、やはりその人自身です。
このイベントはパネルディスカッション以外に、一時間のグループディスカッション(ワールド・カフェ)もあるので、自分の意見を言ったり他人の意見を聞くことで、自分の気持が整理されてくるかも。


今回参加できない方も、合計五回のイベントなので、次からでも興味があればぜひ参加してみてください。

みせブラの研究してます

今、女性のファッションのオートコーディネートするエンジンをAppEngine + Slim3で作っているんだけど、わかりづらかったのが「みせブラ」。


「みせブラ」ってのは、みせてもいいようにデザインされたブラのことで、下着っぽく見せかけたものもあるし、本物の下着のこともあるって理解。あってるかな?


みせブラに対するコーディネートとして考えているのは、シースルー/オフショルダー/バックコンシャスのトップスとミニスカあるいはスキニー/ブーツカットのパンツ。シースルーでミニのワンピーススカートもあり。


足は、生足?ストッキング? ソックスはないと思っているけどどうでしょう?


他に良い組み合わせはあるかしら。女性の方の意見をお待ちしていますm(_ _)m

東北地方太平洋沖地震の義援金サイト

そーだいさんのところで東北地方太平洋沖地震義援金のサイトがまとめられていたので、転載しておきます。少しでもできることはしておきたいですね。
http://blog.livedoor.jp/alf3/archives/51585983.html


この記事も自由に引用、転載してください。
自分は、Yahoo!ボランティアで寄付しました。


「2011-03-11 東北地方太平洋沖地震

に対する義援金サイトのリンク集です。
サイトの基準としてはWEB上から会員登録・クレジットカード登録等をすることで募金できるものを集めました。
各サイトでID登録・会員登録、クレジットカードの登録などが必要ですのでご自分の都合に合わせてご利用ください。
尚、サイトに追加依頼等ありましたがお気軽にご連絡、またはコメントをご記載ください。

※ 追加登録についてはWEB上で募金までの手続きが完了するもの&信頼するに足りるサイトに限ります。


Yahoo!ボランティア
http://volunteer.yahoo.co.jp/donation/detail/1630001/index.html
この募金をご利用の際はYahoo!JAPAN IDが必要となります。


goo募金
http://special.goo.ne.jp/donation_earthquake/
gooIDへの登録が必要になります。


nifty Web募金
http://donation.nifty.com/tokusetsu/service/tokusetsu1/
この募金をご利用の際は@nifty IDもしくは
@niftyユーザー名が必要となります。


GROUPON 東北地方太平洋沖地震義援金
http://www.groupon.jp/cid/7995
GROUPONへの登録が必要になります。

ソーシャル素人がソーシャル系ビジネスをやりながら学んだこと

2010になって、私は感じました。ITの流れが変わった。
これからの主役は、エンタープライズではない、ソーシャル系のビジネスだと。


勘違いしないで欲しいのは、エンタープライズ系のビジネスがだめだと言っているわけではないということです。今という瞬間なら、エンタープライズ系のビジネスは重要でしょう。
しかし、儲からないし、未来はない。


これが下記のエントリにつながってきます。


SI業界からはさっさと抜けだしたほうがいい
http://d.hatena.ne.jp/higayasuo/20110111/1294718077


サービスを考える人と、プログラムをする人は、求められているスキルが違うから、両方をやるのは難しいんじゃないというような、眠たいコメントもあったけど、誰もができるようなことをしてたんじゃ、それは金になりません。
誰もができないことができるから金になる。人と差別化できなければ、そのスキルは陳腐化して金ももらえなくなるということです。


そこで、自分もソーシャル系のビジネスをやってみようとこの一年やってきて、最終成果は出してないけど、途中経過は報告できるので、その話をしたいと思います。


まず、最初に見てもらいましょうか。今、作り中のソーシャルアプリ。
タイトルは、「理想の結婚」。
料理が得意な夫のために、妻がガチャを引いて料理の素材を集め、夫に料理を作ってもらい、しあわせな家庭を築くというものです。基本は、女性向けのアプリです。


http://risoukekkon.appspot.com/


HTML5/CSS3/JavaScriptをサポートしたブラウザならPCでもスマフォ(iPhone/Android)でも動きます。IE6,7,8以外なら基本は動くんじゃないかと思います。
まだ、作り途中なので、友達関連の機能(ソーシャル系の機能)やクエストは未実装です。
できれば、スマフォでも試してみてほしいな。
これもひとつの実験で、Cityvilleのようにソーシャルガンガンよりは、カジュアルゲームの流れで作った感じかな。


ポイントは、PCでもスマフォでも同じように動くということです。アニメーションとか入れて、PCとスマフォで同じように動かすのは実はけっこう難しいです。ブラウザのパフォーマンスが違うからね。


技術的には、App Engine, GWT, HTML5を使って出来ているんだけど、今日は、技術的な話はおいておきましょう。


じゃ、話を戻してソーシャル系のビジネスを始めるに当たって何を学んだか。最初は、ソーシャルアプリをいろいろ試して、そこの根本にある成功パターンを抽出しようと試みました。
そのころ、書きだしたソーシャルアプリを成功させるポイントが下記の通り。

  • ゲームの内容を一言で説明できるようにする
  • 友だちと一緒に遊ぶメリットを明確化する
  • 長時間拘束するのは避け、短時間(5分)でも遊べるようにする
  • 単純なクリックゲーにしない
  • 最初の15分でゲームの面白さが伝わるようにする
  • 対戦系は避ける
  • 小目標、中目標、大目標をユーザーに示す
  • 継続率を大事にする
  • 定期イベントでユーザーを飽きさせない
  • 定期的にゲームに戻ってくる仕掛けを入れる
  • ストレスとその開放から来る快感をセットで提供する
  • やり込み要素を持たせる
  • 非課金ユーザーでも楽しく遊べるようにする
  • 課金ユーザーの優越感をくすぐる
  • 課金による効果は一定期間で消えるようにする
  • 射幸心を煽る
  • アイテムは間接的ではなく直接効果が感じられるものにする
  • 継続率、課金率、課金単価を常に分析し改善する
  • 広告に金を惜しまない
  • クラウドを利用する


私は、まぐれで成功することはないと思っているので、なにかやるときには、どうやれば成功しやすいかという仮説を立ててからそれを満たすように企画を立てます。
そして、実際に、企画を実行した後で、当初の仮説と違った点を分析します。
これは、Seasar2/Slim3で実際にやってきたことです。


これらの仮説をベースに何をやろうかと考えたときに、ガラケー向けになにかやることは絶対にしないと決めました。なぜなら、ガラケー向けビジネスなんかSIと一緒で今はいいかもしれないけど、未来ないし。


ガラケーがないのなら、スマフォなのですが、HTML5とネイティブでどっちでいくかが悩みどころです。私は、ネイティブ + HTML5を選びました。基本は、HTML5で課金/カメラだとかの機能を呼び出すところだけネイティブを使うというものです。


これは、HTML5に将来性があるとかそんな話ではなく、HTML5で作っておけば、サーバを変えれば、自動的に反映されるので、Appleに再申請とかする必要がなく短期間で改良していけるからです。
今やってる案件は、基本、(UI)WebViewからHTML5で作ったWebアプリを呼び出し、一部分だけネイティブの機能を呼び出す感じでやってます。
このアプリも最終的には、HTML5+ネイティブ課金にする予定でした。


この理想の結婚がある程度仕上がった段階で、いろんなとこでデモしたんですけど、
ありがたいことに反応が良くて、今、他に二つソーシャル系の案件をやってます。
受託ではなく、プランナーとして入ったり、ディレクターとして入ったりという感じです。
理想の結婚では、ソーシャルの要素はまだつくりこんでいないのですが、他の二つは、ゲームではなくて、コミュニケーションが楽しくなるにはどうすればいいかを考えたやつですねー。


4月からは、また、別のソーシャルアプリの企画が立ち上がるので、忙しくて、目が回りそうです。


そこで、この理想の結婚アプリを引き継いで開発してリリース/運営してくれる会社を募集します。
ソースはもちろん公開+私がアドバイザーに入ります。
こちらからは費用は請求しません。レベニューシェアで。
追加の開発費は持ってください。
3月中なら、今の開発チームは維持しているので、引継ぎは容易です。

やってみたいという企業は、higayasuo_at_gmail.comまでメールください。
よろしくお願いします。
引き継ぎ先はほぼ決定しました。


理想の結婚を自分がメインで続けるのは時間的に厳しいのですが、じゃ、なぜ、他の案件をやって、こっちは他の会社と共同でやろうとしているかというと、こっちはかなり仕上がっているので、他と組みやすいと思っているからです。


最後に一年弱やってきて感じたことを書いておきます。
結局ソーシャルも本質ではなく、本質的なものから派生する一つの実現手段なんだと思いました。
何が本質かというと、楽しくコニュニケーションすることです。
サービスをデザインするというより、コミュニケーションをデザインすることが本質なんじゃないかと感じました。
今後は、いかに人と人とが楽しくコミュニケーションできるか、そこにフォーカスを当てて頑張っていきたいと思います。

Bumpで合コン力を上げよう

合コンで気になる相手の電話番号が聞けなかったことってない?
結構あるよね。
そんなあなたのために用意されているのがBump。
iPhoneAndroidでBumpを立ち上げておいて、相手のスマフォとごつんと軽くぶつけると電話番号を交換してくれる。YouTubeのビデオを見るとどういうものか直ぐわかる。

相手と軽く手を触れ合うのも、心理的な距離を縮めてくれる。
相手に「この後、抜けだしてどっかで会おうよ」とかメッセージをおくることもできる。
iPhoneAndroid同士でも大丈夫


本来の使い方は、名刺交換なんだけどね。
http://jp.techcrunch.com/archives/20090708y-combinator-endorses-bump-technologies-in-the-quest-to-destroy-the-business-card/


ここで、みんなにお願いがある。
まわりにスマフォ(iPhone, Android)を持っている人がいれば、Bumpを使うことを勧めて欲しい。
スマフォを持っていない人が入れば、「合コンで電話番号交換がしやすくなるよ」といってスマフォとBumpを勧めて欲しい。
そして、合コンでBumpを使って電話番号交換を積極的にして欲しい。


スマフォを持っていない人に対して、三人以上にスマフォとBumpを勧めよう。そして、勧めてもらった人は、スマフォとBumpを手に入れ、また、三人以上に勧めよう。
そう、「ペイ・フォワード」モデルだ。
これで、日本にスマフォとBumpが普及すれば、日本は、合コン大国になれる。合コンによって景気が良くなり、気軽に相手とコンタクトできるようになることで少子化対策にもなる。日本を復活させるには、スマフォとBumpによる合コン促進化が必要なのだ。
だから、みんなに協力して貰いたい。スマフォとBumpによる合コン促進化を。日本を復活させるために。


合コンで思い出したけど、@ichii386の合コンを企画したい。前から頼まれていたのにすっかり忘れていた。

ルックスも悪くない。仕事も今をときめくGREEのエンジニアだ。
一井さんとBumpしたいという女の子、higayasuo_at_gmail.comにメールか@higayasuoにtweetして欲しい。