ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

僕と君とSIerの生きる道

SIerに対するバッシングは、高まる一方です。
私もSI業界からはさっさと抜けだしたほうがいいのエントリでSIerには未来がないからサービスを作る側に回ったほうが良いと書きました。


確かに私自身は、サービスを作る側に回った(まだISIDにいるけど、ベンチャーで働いているようなものです)のですが、身を持って面白いサービスを作る難しさも経験しました。
面白いサービスを作るのはほんとうに難しい。その後、マネタイズにも成功するのはさらに難しい。サービスを作る側に回って成功するのはほんの人握りの人なんです。


これは、自分でやってみての正直な感想。やらなきゃわからなかったことなので、自分のしたことに対する後悔はありませんが、日々ものすごいプレッシャーです。
チャレンジし続けないと落ちぶれてしまうのエントリの通り、私は現状維持を嫌い、常に新しいことにチャレンジする前向きな性格ですが、それでもこのプレッシャーが辛いと思うことはあります。


なぜ、プレッシャーを受けているかというと、サービスを作る側に回って失敗したら、自分が過去に築いたものを失ってしまうから。自分の能力は、SIerが主流だったエンタープライズの世界では価値があったかもしれないが、今の世の中では、通用しないと自分で証明するようなものだから。


どれくらいのプレッシャーを受けているかというと、人前で自分の名前がうまく言えないくらい。自分だけだともちろん言えるんですよ。人前に出ると名前が言えなくなってしまう。
これは、一種のどもりなんです。子供の頃、どもりがあり、それは治したのですが、自分に自信がなくなるとどもりが再発してしまう。
10年くらい前に七割くらいは合格する昇進試験に落ちたことがありました。そのときも自分の名前が言えなくなったんです。自分に自信がなくなったから。
あの時は、一年くらいで治ったけど、それが再発したみたいですね。


以前、「SI業界からはさっさと抜けだして、サービスを作る側に回ったほうがいい」と書きましたが、実際にやってみるとかなり大変だということを正直に告白したいと思います。


じゃSIerに留まったほうがいいかというと、話はそんなに単純じゃない。SIというビジネスは急にはなくならないけれど、徐々に廃れていく斜陽ビジネスなのです。


SIerで働いていて、将来に不安を感じている人は多いでしょう。どうすればいいかわからず悩んでいる人も多いでしょう。
答えは自分で出すしか無いのですが、自分だけで悩んでいても答えってなかなか見つからないものです。
同じように悩んでいる人たちと話し合うことで見えてくる部分もあるのではないでしょうか。


今度次のようなイベントをやります。


SIerでのキャリアパスを考える
〜やりたいことはここにある?SIerのメリット・デメリット〜
http://venturecafe.jp/event/engineering/2003/


ござ先輩やジンガの山岡さんとパネルディスカッションしながらSIerのメリット・デメリットを一緒に考えましょう。
単に話を聞くだけでなく、一時間のグループディスカッションもあるので、同じように悩んでいる人と話し合うことも出来ます。


都合のつく方はぜひご参加ください。