ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

年齢を重ねるに従って磨かれる能力

僕は今31歳ですが、末恐ろしいヤングライオンがいっぱいいることをひしひしと感じています。ある能力で局地戦を挑まれたら負けちゃう。経験はつんでも、時の流れで陳腐になっちゃうスキルはいっぱいある。
それをふまえた上で、「年をとってもヤングライオンに負けないようにする為には何を実施し、何を辞めるのか」を決めることがキャリア戦略というものだろう、と思うようになりました。誰もこの辺語ってくれないんだけどね。経験が能力に勝つ為にはどうすべきか。考えないといかん。


そんな迷えるごーざ先輩に年齢を重ねるに従って磨かれる能力を教えてあげよう。
それは、「勘」。


「勘」は偶然ひらめくものではない、また、「勘」が当たるのも偶然ではない。


これは、あくまでも自己の経験からくる個人的な感覚だけど、「勘」というのは自分の中に蓄積された膨大な経験から、右脳が瞬時に似たパターンを見つけ出したものだと思う。


自分の過去の記憶を思い出してみよう。「勘」が働く時というのは、過去に経験したものがあるときだと思わない?
「勘」が当たらない時というのは、別の経験を無理やりこじつけた時だったりしない?


自分の理論によると「勘」の働きが良かったり、当たる確率が増えるのは、膨大な経験を積んできたときに起こる。
つまり、年齢を重ねて、経験を積めば積むほど、「勘」は磨かれるのだ。
逆に言うと経験があまりなければ、良い「勘」は閃かない。自分が年を重ねたことが有利に働くのだ。


例えば、将棋の羽生さんを見てみよう。若い時には、千手以上先も読めると言われていて、頭の良さで勝っていたらしい。しかし、年齢を重ねるごとにその能力は落ちてきて、一時的に勝てなくなった。
しかし、また勝てるようになったのは、大局観が働くようになったからだという。大局観の正体は、経験からくる「勘」なんじゃないかと思う。「勘」が働くようになることで、能力が落ちてきてもそれをカバーすることができる。


ただし、ただ単に年齢を重ねたからと言って「勘」が磨かれることはない。ちゃんと、そこで経験を積まなければならない。毎日新しいことに挑戦せず、出来ることだけをやっていたら、経験は蓄積されていかないのだ。
自分の価値を高めるために日々努力していけば、質のよい経験が蓄積されていくでしょう。これが
ある程度の年齢を迎えたプログラマが生き残るには - yvsu pron. yas
のエントリにつながります。


おっと、重要なことを言い忘れていた。


年齢を重ねるに従って、若い時よりも、さらに魅力的になるのは、質のよい経験を積んでいった人たちです。
今よりもてたければ、質のよい経験を日々積んでいくことです。


もてて「勘」も磨かれる。こんな素晴らしいことはないよね。


自分に魅力や価値がなくなったら、今までいた場所にはいられない。これは、当然のことで、その時の自分にあった場所に行くといい。それは、恐れることではないし、価値がないのに自分の居場所にこだわり続けるより、ずっと良いことです。