ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

「足元を見ろ」というのは「内向きになれ」って意味じゃないと思うよ

私自身は徹底的に「内向き」な言論活動を行っている。
実は、それは師匠の教えに従っているのである。
かつて多田先生に「武道家としてまず心すべきことは何でしょう」と訊いたことがある。
そのとき、長時間のインタビューを終えたあと、月窓寺道場の入り口に私たちは立っていたのだが、先生は沓脱ぎに掲げてある木札をすと指さして「脚下照顧」とおっしゃった。
「足元を見ろ、だよ。内田君」
爾来、私は師のこの言葉を座右の銘としている。

内田さんは、師匠の言葉を間違えて捉えているような気がする。
脚下照顧の意味は、gooによると

自分の足元をよくよく見よという意。もと禅家の語で、他に向かって悟りを追求せず、まず自分の本性をよく見つめよという戒めの語。転じて、他に向かって理屈を言う前に、まず自分の足元を見て自分のことをよく反省すべきこと。また、足元に気をつけよの意で、身近なことに気をつけるべきことをいう。

「自分の本性を見つめる」というのは、「内向きになる」という意味ではないと思います。
「Think globally, act locally」に近いのではないでしょうか。

この言葉は、1953年頃にドラッカー博士が言った言葉です。
 「情報や思考は、世界から、行動・実践は地域すなわち、
         別な言い方をすれば足元から」という意味です。

「思考は世界から、行動は足元から」ということですね。
自分の足元も見えていない人が、成功することはないでしょう。だからといって、足元だけを見ていたら了見の狭い人間になり、成功する確率は低いでしょう。
「外を見て大きな視点を持ち、地道に足元を見て行動する」ということです。


自分を例に出すと、Seasarはなぜ日本から巣立たない?といわれたことがあります。
このときの戦略は、最初に日本で成功してから、それをベースに海外に進出するというものです。決して、海外進出をあきらめたわけでも、日本のマーケットで成功すれば、もうそれでいいやと思ったわけではありません。最初のステップとして、自分の足元である日本に集中することにしたのです。

なんだこりゃw Seasar が戦ってたのは、ソフトウェア開発上の問題じゃなくて、舶来信仰だったのか!www
Seasar って海外進出してたよね。ぐぐったら出てきた。
2006年の JavaOne SF http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060519/238490/
BOF だけど。これは何だったの?
なんか ML リストも出てきた:
http://lists.sourceforge.jp/mailman/archives/seasar-oper/2005-September/000463.html
めっちゃ海外進出する気マンマンだったじゃんw
というわけで、私は、ちょっとやってみたけどめげたんだと理解してる。

ひどい言われようですね。自分のことを知らない人にあれこれいわれるのはいい気がしないけど。まぁ、人が言ったことをどう解釈するのかは、本人の自由なので、仕方のないことですが。
でも、Act locallyというのは、重要だと思うんですね。だから、最初は、自分の足元からはじめたい。視点はきちんと世界に向けて。

2008年、某大手調査機関の発表では、Seasar類は日本で使われているフレームワークTOP10にはいってました。
Webアプリで使用されているフレームワークランキング - yvsu pron. yas
日本向けの行動は、それなりに成功したと思っています。
だから、今度は、Slim3で、世界に挑戦するわけです。