ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

Seasarの海外進出計画

舶来信仰」というのがあるらしいことは否定しないし、 それがくだらないものだとも思うけど、 その「くだらないもの」に「ぶちこわす」ってこだわりも また形を替えた「舶来信仰」なんじゃないかなあ。

むしろ逆に利用してやることで 「くだらないもの」に縛られてる人たちをあざ笑ってやるってのが私の意識なんだけど。

まつもとさんのいうことは、本当に正論だと思うんですが、「くだらないもの」に縛られてる人たちをあざ笑うより、正面からぶつかって変えてみたいんですよね。
また、最後まで国内にこだわっているわけではなく、ステップを踏みながら、海外に進出すればよいと考えています。
マーケティング的な側面から、海外進出計画を考えているところもあるので、今日はその辺のところを書いてみます。
ソフトウェアの世界は、リーチする対象が多いほど、ユーザ数も増える可能性が高くなるから、より広い世界に挑戦したほうがいいと一般的には信じられていると思います。でも、そんな単純なマーケットではないと私は思っています。
Rubyのように一握りの優れたソフトウェアは、最初から広い世界に、あるいは巨大なライバルのいる世界に挑戦しても成功するでしょう。
しかし、Seasarをはじめとする普通のソフトウェアは、漠然と広い世界に挑戦してもきっとうまく行かないし、優れたものを作っていれば、自然と認められるものでもないのではないでしょうか。
私は、キャズムの理論を信じています。
http://www.mitsue.co.jp/case/glossary/m_023.html
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/chasm.html
キャズムの本の中では、キャズムを越える手段として、ニッチなマーケットで、マーケットリーダになり、そこを足がかりとして次々とマーケットを攻略していくやり方が紹介されています。Seasarも基本的にその戦略に従っていて、まずは日本のマーケットリーダになることを目指しています。
日本でマーケットリーダになった後、海外進出をするのが、キャズムの理論的には、成功する確率が高いんじゃないかなぁとおもっています。
後、リソース的な話で言うと、幸運なことに国内のユーザもかなりいるので、そのサポートに追われて、海外進出の準備ができないというのもあります。
できる限り、ドキュメントを充実させ、サンプルやチュートリアルを増やし、書籍も書くことで、各開発者が簡単に情報を手に入れられるようにすることで、サポートの負荷も減るのかなと思っています。今は、ドキュメントを充実させ、サンプルやチュートリアルを増やし、書籍を書いている段階ですが、一歩一歩海外進出の準備は進めています。