ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

「明日は今日よりよくなる」ではなく「今日必要なことをする」

「明日は今日よりよくなる」ってバブル世代の人々が信じているってのが意外だった。うちの両親は団塊世代の末の方だが、小さな頃から鍋を突きながら「いつまでこういう、いい暮らしができるかねえ」とか話していたし。僕はもう若い頃から、いつ恐慌になるか、自分のいる会社がぶっ潰れるか、居場所がなくなるか悩みながら、全てのリスクはヘッジできないにせよ、ヘッジできそうなところは手を打っておこうって心構えでいる。できていないけど。

「明日は今日よりよくなる」と信じているバブル世代も、「明日は今日より悪くなるかもしれない」と怯えるロスジェネ世代も未来を予想しているという点では同じ。
未来なんて誰もわからないって。


「明日は今日よりよくなる」ということにも根拠はないし、「明日は今日より悪くなるかもしれない」ということにも根拠はない。根拠のないことをあれこれ考えても無駄だって。
とはいえ、見えない明日は誰でも不安に思うもの。


そんなあなたにおすすめなのが、eXtreme ProgrammingのYAGNI(You Aren't Going to Need It)の考え方。意訳すると「今必要のあることだけをやれ」という感じかな。
「人は未来のことはわからないんだから、できる限りの予想をして未来に備えよう」ってのと真逆な考えで、「人は未来のことはわからないんだから、予想するのはやめちゃって、今必要最小限のことだけをしよう」ってことです。


今必要最小限のことだけに集中することは、かなり効率の良い行動です。今本当に必要なことだけをやるんだから。無駄になるかもしれないことは一切しない。
人は、ちゃんと歩んでいると感じられると、安心するものです。だから、ちゃんと歩けるように今必要最小限のことだけをする。これで、不安はゼロにはならないけど、かなり減るはずです。