罰当たりな僕が感謝していること
それゆえ、私には
という台詞がひどく罰当たりに聞こえる。もしひがさんが日本以外の国に生まれ育ってオープンソースプログラマーを志したらこんな牧歌を歌っていられるのですか、と。
「エンジニアが幸せになるためにはその産業が国際競争力を持つことだと思う」
というのは、ちょっと違うでしょうってこと。
今の私がオープンソースプログラマーをやっていれるのは、日本のような国際競争力のある国(産業ではない)にいるからってのは、そのとおりだと思います。
しかし、私にとって、「日本に生まれたこと」より、「誰と知り合ったか」がやっぱ重要だなぁ。感謝しているのは、日本というより「まわりの友人たち」。
はぶさんに「Seasarつくってよ」っていわれなかったら、Seasarなんか作らなかった。でたばっかりの無名のSeasarをメディアを通じて広めてくれたのもはぶさんのおかげです。
Seasarが盛り上がってきたときに、仲良し組織からNPOというちゃんとした組織に作り変えて、安定した運営をできるようにしたのは、まさたかさんのおかげです。
私がオープンソースプログラマーとして会社でやっていけるのは、飯田さんおかげです。飯田さんが、うちの会社の偉い人に、「そもそもオープンソースとは何なのか」からはじめて、「オープンソース活動は社会貢献であり、ISIDもそのエコシステムの中で、ビジネスをやっていくことが重要だ」ということをきちんと説明してもらえなければ、会社が私のことを認めてくれることもなかったでしょう。
Seasar2を技術的に支えているのは、小林さんです。私が思いつきで書いたHOT deployなど(他にも多数)の未完成のコードを実案件で使えるように完成させたのは、小林さんです。だてに年をとっていません。いつまでたっても(年齢的には)追いつけない気がします。
Seasarプロジェクトのサーバ周りを運用しているのは、ふたがわさんを中心とするサーバチームです。コミッタが構成管理やBTSを使えているのも彼らのおかげです。ユーザの方がSeasarのサイトを見ていられるのも彼らのおかげなのです。
それ以外にも多くの方のおかげで、Seasarプロジェクトは成り立っていて、そのおかげで、私はオープンソースプログラマーをやり続けることができます。
エンジニアの幸せは「素敵な人たちに囲まれること」だよね、やっぱり。