ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

Seasar2でサクサクか炎上か

可燃プロジェクトに飛び込むことになりました。下記のような炎上する要素満載。

  • 関係者各社に告知済みのためカットオーバーは伸ばせない
  • 外部仕様を策定した会社は行方不明
  • 外部仕様はあるが、OS も AP サーバも環境もアーキテクチャーも未定
  • 外部仕様を分かる人がいないw
  • 開発は 3 社合同なのにソース管理方式も決まってない
  • DB アーキテクト不在っぽい
  • フレームワークに詳しい人がいない
  • AJAX っぽいのたくさん
  • お金がない、規模はわりとでかい、納期短い、残業禁止、増員不可

最初このエントリを見たとき、4/1だったこともあり、一瞬ネタかなと思ったんですが、その後に、SAStrutsS2JDBCに対する具体的な質問がいくつもあり、私のほうもできる限り質問に答えました。
その後、どうなったのか気がかりだったんですが、今見たらこんな書き込みが

開発メンバからは、簡単で楽でいい! 1 機能が 1 時間で出来ました!(たぶん出来てはない) ってみんな喜んでくれてました。良かったです。でも、問題が出るのはたぶんこれからです。

今後何らかの問題が起こる可能性があるといっても、あれから2週間ちょっとで、プロジェクトを立て直したってのは驚き。
これは、Seasar2に関係なく、id:cypher256さんのスキルの高さがあるからですね。おいらでも、こんな短期間で立て直せる気があまりしない(笑)。ちなみにcypher256さんは、みなさんもお世話になっていると思う「Pleiades」の人です。
また、SAStrutsS2JDBCを使う際のノウハウがたくさん公開されています。

特にアクションの粒度フォームとアクションの標準構造セッション管理フォームクラスをアクションとは別にする 5 つの理由は、実案件で迷う部分だと思うので、とても参考になるんじゃないかと思います。
最後のお客様とのやり取りは、ちょっと笑った。

  • お客様:え? Struts じゃないんですか? Seasar って書いてますけど。。。
  • 私:え? (なんか雰囲気が変だ) えーと、Struts ですよ。
  • お客様:私は SeasarStruts かという話を聞いていて、開発者が集めやすい Struts に決定したと聞きました。
  • 私:あ、そういうことですね。使うのは Struts です。で、Seasar ですが、Seasar と言っても非常にたくさんのフレームワークがあります。ここでは一旦 Seasar は忘れてください。
  • お客様:はい?
  • 私:SeasarSAStruts という Struts の非常に薄いラッパーがあります。おっしゃるとおり、Struts は枯れているので開発者も集めやすいです。かつ SAStruts には生産性が高くなるように便利な機能が搭載されています。なので今回のフレームワークStruts であり SAStruts でもあります。
  • お客様:あ、そういうことですか。良かったです。安心しました。

ちょっとずるいように見えても、お客様と開発者がハッピーになれるような開発ができるなら、それでいいんです。採用するための障壁が低いということはとても重要なことだから。