ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

いろいろな価値観への対応

Seasar2は、これまでできる限り楽に早く開発できるように、設定ファイルを書かないことを推奨していました。これは、XML地獄に対応するためですが、設定ファイルを書きたい人がいることも十分に認識しています。
4月以降、設定ファイルを書きたい人への対応も進めていきたいと思います。これは、それだけのニーズがあるだろうと思うからです。
設定ファイルを書きたい人というのは実はいなくて、設定内容を明示的に見たい、そして設定を自分でコントロールしたいということではないかと思っています。そのようなニーズに応えるために、IDE(たぶんKijimuna)でクラスを設定ファイルにドラッグアンドドロップしたら、明示的に設定したのと同様の内容が書かれ、必要ならそれを上書きできるようにしたいと思います。できれば、リファクタリングにも対応したいと思います。
現在のHOT deployは、設定ファイルに記述したコンポーネントに対しては無効ですが、それを有効にすることも検討しています。設定ファイルを書いてもさくさくと開発できるようになるのです。
設定ファイルを書く場合でも、iRule(デフォルトの便利なルール)は決めておいて、それに従う場合には、ほとんど自動的に設定ファイルを書き出す機能も提供したいと思っています。
また、設定ファイルを書きたくない人も、事前に設定があっているのかを知りたいというニーズがあるでしょう。設定ファイルを右クリックして「設定ファイルの確認」を選ぶと、裏では実際にSeasar2を起動し、実際に設定された内容を表示するようにしたいと思います。
TeedaS2DaoをSpringで使いたいという人もいることでしょう。このようなニーズにも対応します。TeedaS2Daoを動作させるためには、Seasar2のライブラリ自体は使いますが、提供されるコンポーネントは、Springから利用できるようになります。ただし、HOT deployのようなSeasar2DIContainerの機能を利用している部分はつかえなくなります。
追記:うちのチームのメンバーの意見だと、設定ファイルを書きたい人などいなくて、事前に内容を確認したい人がほとんどじゃないのということです。そのため、最初は、事前に確認できる機能を提供したいと思います。それでも、まだ書きたい人がいるなら、できる限り書きやすくする機能を提供します。Springのサポートについては、のりきじゃない人がほとんどでした。同意が得られないことはできないので、ひとまずペンディングにしたいと思います。