Railsバブルの崩壊?
アメリカでRuby関連の書籍の売り上げが減速していることが話題になってますね。
米国でRuby関連書籍の売り上げが減速か − @IT
これで、Rubyの人気が落ちていると判断するのは、かなり早計すぎる結論です。たとえば、Google TrendsをみてみるとRubyの検索数はほとんど変わっていません。
じゃ、なぜRuby関連の書籍の売り上げが減速しているかというと、たぶん、Railsバブルが崩壊したからじゃないかなと思います。事実、Railsの検索数は、2006年をピークに減少傾向にあります。
でも、これは悪い話じゃないと思うんだよね。バブルが崩壊しただけで、Railsそのものは、地に足をつけて使われているように思います。
私は、2006年ごろから、はてなキーワードで、Railsについて書いている人の内容を見ていますが、最初のころに比べると、確かにエントリ数は減ってきている気がします。ただ、中身が変わってきていて、以前は、インストールしてscaffoldを作ってみた的な話が多かったのに対し、今は、実際の案件で使っている的なエントリが増えてきている気がします。
バブルというのは良くないんです。だって、必ずはじけるものだから。私は、バブルを意図的に起こそうとしている人はどうも好きになれません。
だってバブルがはじけて生き残るのはほんの一握りですよ。自分たちが原因で、失敗するならあきらめもつきますが、バブルを起こして運がよければもうけられるみたいに思っている人に散々利用されて失敗するのは、納得がいかないですね。過剰に評価されれば、それだけ失敗する案件も増えてくる。
煽られてそのプロダクトを採用して、火を噴いたプロジェクトも悲惨ですよ。
どんなプロダクトも言語も正当に評価されることが重要で、無駄に煽る必要はない。バブルを起こそうとしている人のやりたい放題にさせないように、常に冷静に考え、警告を発しなければならない。そう思います。
地道な行動が、結局成功の一番近道なんじゃないかと思います。
自戒を込めて。