勘違い化が進む池田信夫
「全文を出さずパーマリンクなし」という仕様が、日本のすべての新聞・テレビ・通信社のサイトで例外なく採用されていることだ。その編集委員は「新聞協会で申し合わせたわけではないが、暗黙の談合みたいなものだ」という。競争をきらう風土によって、日本のウェブはいびつなガラパゴス化した進化を遂げているのである。
ガラパゴス化した進化というのは、日本の携帯のように、ほかでは通用しないような独自の進化を遂げたものについて言うんでしょう。
日本のメディアのサイトが、「全文を出さずパーマリンクなし」というのは、単に時代に後れているだけで、進化とはいわないよ。
新聞サイトも、購読料モデルから検索に最適化してアクセスを稼ぐ方向に転換し、グーグル化しているのだ。
ページビューを稼ぐ方針にサイトを変えることを「グーグル化」というのか、知らなかったよ。たぶん、おいらが無知なせいだと思うけど、違和感あるな。
これに対して、日本のブログでそれほどの影響力を持つものは皆無だ。Diggで最近の人気記事を見ると、上位のほとんどは米大統領選挙関連だが、「はてなブックマーク」の人気記事にはリーマンも自民党総裁選もなく、身辺雑記とオタクネタが並んでいる。日本のブログの作者も読者も社会的な関心が薄く、狭い世界に引きこもっているのだ。
blogにリーマンや自民党総裁選の話がなければ、社会的な関心が薄く、狭い世界に引きこもっていることになるんですか。
どう考えてもおかしいでしょう。
自分の場合でいえば、アメリカの投資銀行については、関心があっても、エントリを自分で書くほど、意味のあるものはかけないので、エントリそのものは起こさない。だからといって、社会的関心が薄いつもりも、狭い世界に引きこもっているつもりもないんだけど。自民党総裁選は、確かに興味ないけどさ。
前にガラパゴス、ガラパゴスってうざいんだけどのエントリにも書いたけど、単純に世界に通じていれば良いというもんでもないでしょう。ある分野で負けずに勝ち残っていればそれでいいんじゃないの。
単に批判するだけってのは、正直あまり好きになれない。