ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

Seasar2のロードマップ

Seasar2のロードマップは、カンファレンスでもしゃべったし、何度かblogでも書いているけど、最近、また、話題に上がることが増えたような気がするので、再度書いておきます。
過去のエントリはこちら。
Seasar2の今後のロードマップ
肥大化し続けるフレームワークは衰退する
Seasar2にもいろいろいたらないところはありますが、新たに大きな機能を追加すると、その機能を覚えて使いこなすまでにはそれなりに時間がかかります。過去に覚えたことが直ぐ陳腐化してしまうことに不安を覚える人もいることでしょう。
だから、Seasar2は、これ以上進化するのをやめました。バグや要望があれば小さな機能改善は行ないますが、大きな機能追加は行ないません。
S2JDBCのエンティティのソースの自動生成やデータベースのマイグレーション(Railsマイグレーション相当)が予定している機能追加の最後です。どちらかというとユーティリティ的な機能追加ですね。使い勝手を上げるためのユーティリティ的な機能追加は、要望があれば、今後も行ないます。


Seasar2は、使うユーザがいる限りMLでの手厚いサポートや素早いバグフィックスを続けます。個別のblogにSeasar2についての問い合わせを書いても発見できれば、ちゃんとお答えします。はてなダイアリーはキーワード検索が強力なので、はてなだとほとんど見落としはないはず。


弊社の有償のバージョン固定サービスだと、あるバージョンがリリースされてから最大7年間、お客さまごとにバージョンを固定して個別バグフィックスを含めてサポートしているので、仕事上で保障が必要な場合も安心です。


フレームワークは、最初に使うときよりも、何度か使ってノウハウがたまったときが、生産性を発揮します。Seasar2も今後古いフレームワークになってしまうときが来ると思いますが、ノウハウがたまっていくことで、生産性は落ちることなく向上するはず。


Seasar2のロードマップが最近話題に上がるのは、Slim3の発表があったせいだと思いますが、このエントリでも書いたとおり、Seasar2は使うユーザがいる限りサポートし続けるので安心してお使いください。
また、私は、Seasar2のユーザにSlim3を使って欲しいとは思っていません。私の夢は、「一人でも多くの人が楽に開発できるようになって欲しい」というものなので、これまでSeasar2を使っていない人がSlim3を使うことが、より多くの人の開発を楽にすることにつながるからです。