熱い記者さんは好きですか?
「自分が恐れているものも,やはりコミュニケーション・ロスなのではないか」。最近,そんな風に感じるようになった。取材から記事執筆までの一連の流れは,言ってみれば伝言ゲームである。相手の勘違いや自分の聞き間違いといった単純なコミュニケーション・ロスに加え,「ここから先は当事者しかわからない」という領域が必ず存在する。誰でも「この記者わかってないな」と感じる記事を読んだことがあるだろう。コミュニケーション・ロスが存在する以上,どんな記者でもそうしたダメな記事を書いてしまう可能性がある。ただ,ダメな記事など書きたくはない。だからロスを埋めようとあがく。
熱いなぁ、大森さん。そして、そんな熱い大森さんは素敵だと思う。
最後のほうに出てくる大森さんの所属を見て欲しい。
そう「日経エレクトロニクス」
「テストをすべきなのは知っているが,現実にはできない」という現場の状況をいかに打破するか,気鋭のソフト開発者とテスト技術者がパネル討論は、自分の仕事の分野とは違うことを書いた記事だ。
「はてぶ」が今の段階で145ついているけど、それは、大森さんの記事が多くの人の気持ちを動かした証拠。書き手の気持ちは、読者にちゃんと伝わってますよ。
情熱があれば成功するとは限らないけど、その情熱は人にちゃんと伝わると思う。
あと一人、僕の知っている熱い記者は、ITproの高橋さんだ。
島根大学のすごい講義とオープンソースの果てしない広がりの記事からは、オープンソースへの情熱が伝わってくる。
情熱こそ、人の心を動かす原動力だと思う。