ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

SpringとJBossの全面対決はじまったな

今月末ぐらいに、Springsource Application Suite Enterprise Editionというのを発表する予定。これは、Springアプリ用のコンフィグ済みコンテナみたいなもんで、アプリケーションサーバとして、 JBOSSの対抗馬として出すようです。
ウェブサーバはカスタマイズしたTomcatを使って、クローズドソースを含んで、GPLとコマーシャルデュアルライセンスで、コマーシャルの場合はサブスクリプションベースのサポートつきだそうです。

これまでも、あまり仲のよくない(ようにみえる)SpringとJBossですが、ついに全面対決をはじめるみたいですね。
いままで、JBoss上でSpringを使っていたユーザーも多いと思うので、それがSpringのサーバに流れたら、JBossも苦しいでしょう。
このサーバ対決は、その上で使われるフレームワーク対決になるんじゃないでしょうか。
Spring+いくつかのフレームワークの組み合わせ VS Seam
この対決だと、Springが有利な気がしますね。
Spring+Hibernateの組み合わせで開発する場合、あなたならどっちのサーバを選ぶ?
現在Tomcatで十分(本格的アプリケーションサーバいらね)と思っている層がSpringサーバに流れるなら、大きなマーケットが誕生しますね。これは、大きなビジネスチャンスだと思う。
本格的アプリケーションサーバが必要だと思っている層だけがSpringサーバに興味を示すなら、既存のマーケットのシェア争いになって、ビジネス的には苦しいでしょうね。
SpringSourceのCovalentの買収は、今回のSpringサーバを出すためにやったことだと思うので、これがビジネス的な価値を生むのかは、SpringSourceとしても重要な意味を持つでしょう。利益を生まない場合は、買収は失敗ということだから。