ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

2008年はエンタープライズRailsの年

Railsは、2006年ピーク説もあるみたい(まつもとさんの日記で見かけた)ですが、少なくても日本では、今年、これまでJavaがやってたようなエンタープライズ(?)な分野にも広がっていくと思っています。
一応、Goole Trendsをrails rubyで検索した結果をのせておきます

http://www.google.com/trends?q=rails+ruby
エンタープライズRailsが広がると予想するのは、2007年度に小規模な開発で、トライアルで使っていた企業が、本格的に利用してくるのではと予想しているからです。
エンタープライズって言っても何をさすかいろいろあると思いますが、ここでは、大人数開発を指すこととします。
エンタープライズRailsで、気をつけたほうが良いんじゃないかと思う点を上げておきます。
最初に言いたいのは、「Javaでだめだったから、今度はRuby」みたいなところは、失敗しやすいということです。言語による生産性の違いなんてたかが知れているから。だって、コード書いてる時間が占める割合は、開発全体の中のわずかな部分ですよ。打ち合わせだとか多いしね。
RailsJavaより生産性が高い」って主張で、Rubyをやってるところも同じように危険。Railsというフレームワークを、Javaという言語と比べている時点で、だめな気がするけど(笑)、そこに目をつぶるとしても、今や、Javaフレームワークも十分に生産性が高い。Railsの生産性の高さを武器にビジネスをするのは、ちょっと根拠が弱い気がします。
もっと危険だと思うのは、客から「Railsでやってよ」って指定がくること。これは、暗黙に、「Railsは生産性が良いんだから、安く、早く作ってよ」っていわれているような気がします。本当は、客にとって、言語やフレームワークは、どうでもいいはずだから。
言いたいことは、言語やフレームワークは、コモディティ化されているから、それだけで差別化することは難しいということです。
自分たちなりの付加価値を出せる企業なら、言語を問わず付加価値を出せるんじゃないかな。