ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

Seasar2ロードマップ

カンファレンスのA2のセッションでは、もともと「つらいJavaから楽しいJavaへ」というタイトルで、今のSeasar2を理解していただくというセッションでした。
せっかくのカンファレンスなので、今を理解していただくだけでなく、これからのSeasar2も理解していただこうということで、タイトルを「Seasar2ロードマップ」にかえて、パワーアップさせました。概要はこんな感じ。


「楽しいJava」これが今年一年のメインテーマでした。
今後のSeasar2がどこに向かうのか。一つの方向性は、何千人もの開発者が参加するようなプロジェクトをより堅く、より効率的にすすめることです。脱CoCもポイントの一つ。
Super Agile Struts, 新O/R Mapperはなぜ生まれたのか。
今後のロードマップをお話します。
「楽しいJava」というのが、今のSeasar2のメインテーマでした。

Teedaって開発がおもろい。
いや、Churaのおかげか。
とりあえずたのしい

このように思ってくださる方もいて、本当にやってて良かったと思っています。ただ、残念に思うことは、私の力が及ばないせいで、Seasar2を採用して欲しいって上司に提案したけど、実績が足りないとかその他いろいろな事情で却下されたという方を見かけることです。
これは、いわいる「頭の固いマネージャ」にSeasar2を採用させるには、まだまだ足りないことが多いということだと、反省しています。
「頭の固いマネージャ」は「楽しく開発できる」では納得してくれないでしょう。「生産性があがる」っていっても実績がないとだめだっていいそう。結局は、自分で責任を取るのがいやなので、誰が見ても文句のない実績を必要とするのです。
誰が見ても文句のない実績は、多くの開発者が参加するような大規模なプロジェクトで採用されているって実績なんだと思います。(たぶん)
そのような大規模プロジェクトをささえるには、どういうフレームワークが必要なのか、この半年以上ずっと考えてきて、その答えが、Super Agile Strutsと新O/R Mapper(S2JDBC)です。
これがね。結構難しいんです。大規模プロジェクトは、失敗が許されないから、新しすぎる技術を投入しちゃいけないんです。でも、古い技術にも弱点やリスクがあるからそこは回避しなければいけない。
最近は、CoCがはやっていますが、大規模プロジェクトだと諸刃の剣になりかねません。CoCは、全員が規約を理解している必要があるので、少数精鋭チームには向いていますが、大規模なプロジェクトには向いていないのです。規約を理解しないで開発し始めるやつがどんなに教育しても出てくるから。
といっても、CoCをやめて全部設定ファイルに書くようにすると、それも大混乱を引き起こします。アノテーションにすればよいという問題でもありません。
それに対する私なりの回答がS2JDBCにこめられています。
大規模プロジェクトっていうけど、どんな実績あるのよって言われそうですね。カンファレンスで発表できるかはわかりませんが、近いうちに発表できる案件があるので、楽しみにしてください。
なんの案件か想像しても面白いかもしれません。