ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

Convention over Configurationの未来?

さて、「Convention over Configuration」なフレームワークで作ったアプリケーションの5年後を考えて見ましょう。COから5年もたてば、保守をしているのは、それほどのレベルの高くないエンジニアになると思いますし、設計書などのドキュメントの整合性も怪しいものです。

こういったときに「Convention over Configuration」なアプリケーションは、なんだか良く分からないけど動いている、という状態になってしまいそうなのです。

「明示的に書いているほうがメンテナンスしやすい」という声を聞くことがありますが、果たして本当でしょうか。
もし、明示的に書くことでメンテナンスしやすくなるのなら、フレームワークもいらないという話にもなってきます。
フレームワークというのは、一定のルールを守っていれば、中身を知らなくても使えるようにするものだからです。
ソースコードも設定ファイルもアノテーションも、書けば間違える可能性が出てきます、書かなければ書かないほど問題がおこる可能性は減るのです。
それでは、当初作った人たちがいなくなった状況でどのようにメンテナンスしていけば良いのでしょうか。
規約をドキュメント化しておけばいいのです。1000行もある設定ファイルを理解するより、10行の規約を理解するほうが簡単なはずです。
明示的に書くことを推奨するフレームワークは、時代の流れに合っていないというのが私の感覚です。

The enlargement of configuration must DIe.