ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

建築家の視点

ソフトウェアジャパンで、建築家の中埜先生から建築家から見たデザインパターンの話を聞いて、正直衝撃を受けました。
中埜先生は、こう言いました。「要求は科学的に分析できない」「顧客は自分の要求に気づいていない」まさにその通り。
それでは、顧客から真の要求を引き出すためにはどうしたら良いかというと

などがあるそうです。観察は個人のスキルに依存する部分が大きいと思いますが、重要ですね。

  • 私はこれまで顧客が実際に仕事している現場を見ただろうか。
  • 開発者が開発している様子をきちんと観察したことがあっただろうか。
  • どういうところでつまずくのだろうか。

私は何も見ていなかったような気がします。これからは、良く観察したいと思います。
ボトムアップは、「こんなことはいやだ」ということを集めるパターンのようです。人は、こういうことをしたいという真の要求には気づきにくいが、「こんなことはいやだ」ということは、思いつきやすい、そういういやだと思う点から本来有るべき姿を最終的に見つけ出す技法。
これまでって、「なにをしたいのですか」そう顧客に聞くだけだった気がします。「今仕事をしていてどういうことに困っていますか」これも聞くべきですね。
ワークショップは飛ばして、原寸設計は、実際の寸法と同じモックを見せて、イメージをつかんでもらい要求を引き出す方法。絵などを見せても顧客はあまりイメージできていない、自分の真の要求に気づかない、モックがあると本当の要求がいろいろ出てくるそうです。
これは、くーすでいっているUIモックを使って顧客の要求を引き出すというのと同じですね。
個人に対するヒアリングの話の中で興味深かったのが、

  • 話を聞いて顧客がどうしてそう思ったのかその理由を考えること。
  • それでは具体的にどうしたいのかこちらから提案してあげること。



これまでって、顧客の要求を引き出す努力もせずに、単に「何したいですか」そう聞いて、したいといわれたものを作って、でも作ってみたら「思うものと違う」といわれ、仕様変更だなんて騒いでいただけなきがします。
悪いのは顧客じゃない。真の要求を引き出せなかった開発側の人間のスキル不足なんだ、そう思いました。


この話はもちろんくーすにフィードバックします。ソフトウェア開発に役立たせるために。