ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

アプリケーションサーバがない場合のデータソース

JNDIはまずJavaEEだけではなくJavaSEでも使えますよね.Javaの基本となるAPIだけに相性が悪いという環境は考えにくい.それに通常Web開発をしていてたとえばデータソースを取得したい場合サーバー側で設定しますよね.

JNDIのAPIは、JavaSEにはいっているけど、JNDIの実装は入っていないから、JNDIで値を設定するってのがつらいと思うけどね。
アプリケーションサーバ側のデータソースを使うときは、JNDIに設定するけど、JUnitでテストするときなどアプリケーションサーバで動かさないときは、JNDIから取得できない(WebLogicだとリモートでもデータソースを取得できるけど)わけです。


だから、アプリケーションサーバで動かすときはJNDIから取得するし、アプリケーションサーバ以外で動かすときには、ローカルのコネクションプール(S2DBCP移植)から取得するようにするわけです。

アプリケーションサーバで動かすときにはJNDIから取得

ごめんなさい。昨日のサンプルは、slim.ds.jndiの設定が空でした。

#slim.ds.user=
#slim.ds.password=
#slim.ds.driverClassName=
#slim.ds.url=
slim.ds.jndi=datasource/oracle

アプリケーションサーバ以外で動かすときにはローカルのコネクションプールから取得(slim_env_ut.properties)


slim.ds.user=scott
slim.ds.password=tiger
slim.ds.driverClassName=oracle.jdbc.driver.OracleDriver
slim.ds.url=jdbc:oracle:thin:@xxx:1521:xxx
# slim.ds.jndi=
バッチもアプリケーションサーバ以外で行なう場合が多いですね。
このアプリケーションサーバがない場合のデータソースの扱いは、Slim3に限らず重要な問題です。

というのは開発時と運用時でバイナリを分けるべきではないと思ってるから.手動でいじってビルドしなおすということは,バイナリがまた変化したわけで,このバイナリはまた一から検証しなおしになると思う.

WARをいじる必要ありませんよ。
パワーポイントの資料だと


slim.envの値はWARに手を入れることなくコンテキストパラメータで変更が可能
Tomcatならアプリケーション名.xmlのParameterタグ<Parameter name="slim.env" value=""/>
Systemプロパティも使える
コンテキストパラメータのほうが優先

泥のように働く重要性

IT企業はほんとに泥のように働かされるのかの記事を見てみたんだけど、かなり違和感がある。
「泥のように働く」の定義はこちらを参照してください。
http://d.hatena.ne.jp/higayasuo/20080715/1216126229
「入社2年目ごろの時点で、仕事の全体が見えていたか?」という質問に対して、全員が○と回答しているんだけど、少なくともSIerでそんなことはないと思う。
全体が見えるためには、要件定義、外部設計(基本設計)、内部設計(詳細設計)、プログラミング、テスト、移行、メンテナンス、プロジェクトマネージメントなどを一通り身につける必要があります。これらの作業が入社2年目ごろの時点で一通り身についているとはとても思えません。
しかも、これらの作業は、1回やったくらいじゃ身につきません。それこそ「泥のように働いて」身につけるものです。
デスマはみんな嫌いだよね。でもああいう極限の状態で、泥のように働いて身につくスキルもある。決して、デスマ最高って言ってるわけではありませんが、一度はデスマも経験しておいたほうが良い。

総じて、「IT業界は泥のように働かされるかというと、そんなことはない」という印象を持つ回答が多かった

きっと、パネラの方は、本当に泥のように働いてはこなかったんだと思うけど、自分のやりたいことができるようになるには、泥のように働かないといけないと思うよ。
私だって入社して10年間は泥のように働いたわけだし。
10年間泥のように働いて花が咲きました


泥のように働かされるのは問題ですよ。会社に搾取されている可能性が高い。でも、本当にスキルを身につけたければ自ら泥のように働くことです。
泥のように働けば、成功するチャンスの多いのがIT業界なのです。
IT業界は成功するチャンスの多い夢のある業界


泥カンの感想があがっていたので、はっときますが、確かに泥のようには働いていないみたいですね。なんか、「エリートなら泥のようにはたらかくていいから問題なし」みたいな結論の会だとすると超残念。

  • natsutan: 泥カンは、もっと回数増やしていろいろ聞きたい。このまま終わると、東大出ると大企業入れるから泥のように働かなくてよいよ、になりかねないな。でも、どうしてよいのかノーアイデア*Tw*
  • hayamiz: @natsutan 「東大出ると大企業入れるから泥のように働かなくてよいよ」が結論だったように思いますね。
  • hayamiz: 泥カンでのやりとり「(SIの関係会社について)まあここにいる皆さんは行くことはないような会社だとおもいますが」「ちょwww ustされてるよwww」
  • hayamiz: あのやりとりを聞いて、ああこの集まりは本当に泥のように働いて、会社から道具のように使われている人達のことは対象外なんだなと思った。
  • natsutan: それは僕も疑っていなくて、だからこそ良い大学出た人はできるだけ大企業に行って欲しい。子会社より親会社、日本法人より本国。弱小ベンチャーの、一緒に夢追おうぜ!にだまされるな。一度大企業行ってからでも夢追えるよ>< *Tw*
  • hayamiz: 泥カンの懇親会で、そのへんどうなのよという話をある方としたら、「ターゲッティングの問題」だと。泥カンにでるような人達は、実際に泥のように働かなければいけない職場にいくことは少ないだろうから、その人達が行くような企業はどんな感じなのか伝えることが重要なんじゃないかと、いわれた。
  • hayamiz: 「みなさんの行けるような会社なら泥のように働かなくてもよいです」という暗黙の前提があるという点で、非常に気持ち悪い集まりだった。懇親会はたのしかった。
  • hayamiz: 懇親会では「IT業界というひとくくりでみて、全部が全部泥のように働かなければいけないと思われてしまうのが問題」とも。ヒエラルキ
  • amachang: @hayamiz 泥だった人として、ちょっと切なくなっちまいました。 IT 業界は光と陰があるのかもしれませんな。
  • Mizunasu: @hayamiz 例の東大のやつですかね。IT業界のキツさが色々言われると、カウンターパンチとして、必ずエリート層が出てきて否定する構造ってのはどうにかならんもんかと、現場にいる人間は思ったりするんです。
  • amachang: @hayamiz そこは事実そういう世の中なので否定しない。でも、低学歴の人には関係のない話だなんて悲しすぎる。そういう感情論です。すみません。
  • hayamiz: @amachang 確定ではないにしろ、学歴と仕事のヒエラルキの高さには相関があるとおもいますよ。残念ながら。アメリカだと日本よりももっとひどい学歴社会らしいと聞きますね。
  • hayamiz: 「それが脈々と続いてきた日本の産業構造で、きっとどの業界でも同じなのではないか。これからも変わることはないだろうね」という懇親会でのおはなしでした。
  • hayamiz: @amachang 感情論になってしまうものわかります。というか、自分もどうも釈然としなくて、懇親会である方に気持ちをぶつけたところ帰ってきた答えがさっき書いたことなので。
  • amachang: 自分の感情を書く。悲しい。悲しい。悲しいよ。悔しいよ。「泥」の存在は認めたうえで、エリートに「君たちには関係ないことだよ」っていうためのカンファレンスだったのか。もし事実だとしても、正しいとして、悲しいもんは悲しいよ。そんなこと言われたら。
  • hmori: @amachang 多分逆だと。きみたちはこんな泥の中に入る必要性もないだろうから関係無いよって言っていると思うが
  • kinneko: 泥ネタtwitterで再燃?東大の泥パネルは、泥を知らない、泥と関係ない人が集って、なんで泥じゃないって話をしているのか意味がわからなかったのは禿同だ

泥のように働くという言葉の本当の意味

以前、あれほど話題になったのに、みんな忘れちゃったのかな。もう一度、元の伊藤忠商事丹羽宇一郎会長の言葉を引用しておきます。

リーダーとしての資質は仕事でしか磨くことができない。うちの会社は入社したら完全なゼロからのスタート。平等に機会を与え、だれにも平安な道を用意するつもりはない。厳しくかつ戦略的に鍛え上げる。

まず入社して十年間は泥のように働いてもらう。はい上がる気力や苦しい時に周囲を思いやる気持ちを育てるには、どん底に突き落とすしかない。入社4年までに全員を海外に研修に出す。海外の若者がどれだけハングリーに働いているかを見てきてほしい。

毎日深夜まで会社にいろとは言わない。本を読み、人と会い、ものを考えることで知的能力を再生産する努力を続けることだ。大変ですよ。ついて来られない社員が出ても仕方ない。

短くまとめると「ハングリーに働く」ということ。もうちょっと分かりやすく書くと「スキルを身につけるために一生懸命働く」こと。