ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

Seasar2の継続性

掲示板で、Seasar2の継続性の話が出てたんで、この辺の実際を書いておきましょう。あくまでも、私が書いているので、主観的な意見ですが、そんなに外れてもいないでしょう。
ここでいうSeasar2とは、主要プロダクトのS2Containerのことです。


Seasar2の継続性はきわめて高いはず。なぜなら、ISIDがスポンサーになって、主要なコミッタを雇っているから。ISID自身の基幹システムもSeasar2で再構築しようとしているし、Seasar2を使った社内案件(ISIDがプライムのSI案件)もあるので、サポート力を維持するためにも、ISIDがスポンサーから降りることは考えにくい。
昼間仕事でコミッタ活動ができるということは、かなりのメリットです。


二つ目は、ISIDがスポンサーになっているといっても、利益を上げることは目指してなくて、あくまでも社会貢献の位置づけだということ。利益を上げることを目指していないので、景気の影響を受けてなくなってしまうこともありません。
社会貢献といっても、上記で書いたようにサポート力(技術力)を得るという自分たちのメリットも十分にあります。


三つ目は、基本的に開発はもう終わっているので、後は、バグ修正などしかやることはないということ。開発コストが限りなく低いということです。


ISIDの商用サポートとして、新たなバージョンが出てから7年間のサポートを提供しているので、すくなくても後7年間はサポートが続けられる公算が高い。


ついでにSpringも考察しておくと、Springは大成功を収めたと思いますが、SpringSourceはベンチャーであり、先のことは良くわからないというのが実際のところじゃないかな。
プライベートカンパニーなので、数字は良くわかりませんが、SpringSourceが会社の規模拡大をはじめた2008年から、世界は大不況に見舞われていているので、苦しいんじゃないかと予想します。
まぁ、IT業界で苦しくないところはほとんどないと思うけど、規模拡大を目指すには最悪の状況だということです。


というわけで、長く使い続ける必要のある方には、Seasar2はお勧めです。