ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

画面遷移図

以前、画面遷移図にレイアウト情報を貼り付けると、ユーザの興味がレイアウトにいってしまい、画面遷移そのもののレビューができないということを書いたのですが、実際に試すと、画面遷移のレビューは、問題なく終わるのですが、結局、画面遷移そのものは理解していないということが分かりました。
人は、ある程度具体的なものが見えないと理解しづらいということですね。
そこで、モックの縮小版を貼り付けて、画面遷移図のレビューをすることにしました。


モックを作る上で問題になるのが、画面にどのような項目を出すのかがFixしていない、レイアウトもFixしていないというものです。レイアウトはデザイナに任せることが多いので、結局後で変更されます。
要件定義の段階で、モックが出来上がっているなら、ものすごく都合が良いのですが、そんなことはまずありません。デザイナに頼むと高いので、できるだけ発注を遅らせるためです。


画面にどのような項目を出すのかがFixするまで待っていると、いつまで経ってもプロジェクトが進みません。良くある話です。
そこで、モックを作る段階で分かっている範囲で、入出力項目を決めます。まだ、未定だとかいわれることも多いのですが、最もこうなるだろうという確立が高いものに賭けます。実際にモックを見るとユーザの考えが整理されて、仕様がFixしていくものだからです。最初のモックはたたき台という考えで良いんじゃないかと思います。
レイアウトは後からどうせ変わるので、こらずに最もオーソドックスなものにします。


最初のモックで、画面遷移図を作ってレビューをおこないます。同時にモックで実際の画面遷移は確認してもらいましょう。より具体的なものが理解しやすいのです。
私が、物事を抽象化して本質的なものを抽出しようとするモデラーを胡散臭く思うのはそのせいです。


あんたの作ったモデル、誰も理解してないですから。残念!!!


レビューでOKがでたら、次はバウンダリとエンティティの設計です。レビューしたときに、入出力項目や、リンクやボタンなどの機能についてフィードバックがありますから、モックに反映させます。モックがバウンダリ設計のインプットですから。