ひがやすを技術ブログ

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海部さんと梅田さんに知って欲しいオープンソースの三つのポイント

最初に謝っておきます。「オープンソースについて知らないのなら軽々しく書くな」というのは言い過ぎですね。だれでも自由に物を書く権利がある。ただ、変なことを書かれても困るので、知っておいて欲しい重要なポイントを書いておきます。
参考にしていただけると幸いです。そうじゃないと、また、それは違うよと指摘しないといけなくなるから。


最初に、オープンソースとは何なのかは、正しく理解して欲しいし、違うものをオープンソースと読んで欲しくない。お客様と話すときでも、お互いに思い違いが発生しないように同じ単語は、同じ意味になるように最初に調整しますよね。あれと同じことです。
オープンソースの定義は、http://www.opensource.jp/osd/osd-japanese.htmlに載ってます。でも、難いですよね。普通の人に説明するには難しすぎます。
個人的には、「オープンソースとは、ソースが公開されていて、誰でも自由に手に入るもの」ぐらいにくだけて言ってもいいのではないかと思っています。
naoyaさんから、梅田さんは、バザールモデルという言い方をすると一般の人にはなじみがないので、オープンソース的という言い方をしたのではないかというコメントがありましたが、一般の人がオープンソースを理解しているのはまれだと思うので、バザールモデルの話をしたいなら、バザールモデルを一般の人でも理解できるように説明するのがいいのではないでしょうか。
インターネットとオープンソースもまた違うものです。確かに、オープンソースが成立するインフラとして、インターネットは重要なファクターだと思いますが、同じものではありません。
もし、梅田さんが、日本のインターネットにはバザールモデルがないので、残念だということを話したいのなら、最初からそういったほうがいいと思います。


二つ目は、オープンソースLinuxは違うものだということです。そんなこと知ってるよといわれそうですが、オープンソースのことを知るための数字として、Linux(特にKernel)の数字をあたかも、オープンソースを理解するための数字として使っていませんか。
オープンソースはそれこそ、ロングテールで、有名なプロジェクトは、ほんのわずかで、ほとんどは日の目を見ないプロジェクトで構成されています。Linuxの数字でLinuxを語ることはできても、オープンソースの一般的な傾向として語ることはできないのです。
それをオープンソースの事実として語られると、それは違うだろうと思うわけです。


三つ目は主に海部さん向けですが、「オープンソース的なるもの」の根付きを阻んでいる「旧型日本社会の悪弊」であり、「拝金主義・効率主義」に凝り固まった人々であり、「マジメにやりたいと思う人の揚げ足とって引きずりおろす嫉妬の文化と大衆の愚」なんて、仮想敵を意識することなんてないですよ。少なくても私はそう。だって、上記のような人たちに、直接邪魔されたことなんてないから。
たいていのオープンソースのプロジェクトは、自分たちと同じようなソフトウェアを作っているプロジェクトが、最大のライバルでしょう。とはいえ、お互いに手の内を見せて戦っているわけですから、良きライバルですね。
正直困るのは、今回のように間違ったことを言う人たちだというのは、知って欲しいなと思います。


もっとある気もしますが、きりのいいところで止めておきます。


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