ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

アドリブ・プレゼンのススメ

私のプレゼンの基本スタイルは、場の雰囲気(聴衆の様子)を見ながら、その場で話す内容を組み立てていくスタイルです。
良く言えば、会場とのつながりを大事にしています。
悪く言えば、事前のシナリオ(プレゼン資料)なしのぶっつけ本番(アドリブ)です。


このほうがライブ感が出る。聴衆と一緒になって場を作れる。
「あぁこういうことにうなずいてくれるのか」とか、
「あれっ、寝てる人がいる。派手なデモをして起きてもらおう」とか、
場を見てプレゼンの中身を組み立てることができます。


その場で話すことを決めるので、長く考えている余裕がありません。思いついたことを直ぐ話す。だから、本音が出やすい。本音でしゃべったほうがやはり伝わりやすい。本音で話すということも、ライブ感を出すには重要だと思っています。


アドリブといっても、100%その場で考えているわけではなく、だいたいのシナリオは決めておいて、後は会場しだいって感じです。
IPAで「開発を夢のある仕事にするには」をテーマにしてしゃべったときは、100%近くアドリブでのぞんだんですが、話がまとまらなかった気がするので、それ以来、基本的なシナリオは決めた上でのぞんでいます。
http://www.ipa.go.jp/event/ipaforum2007/program/oss.html#oss-2
上司に認めてもらえないエンジニアは“社内”を捨てOSSで行こう - ZDNet Japan


なれないうちは結構大変ですが、続けていればそのうち慣れます。
私はもともと、プレゼンするのは苦手だったし、そもそも人前で話すこと自体が苦手でした。でも、オープンソースをはじめて、何度も何度も経験を繰り返すうちに、慣れてしまいました。
立場が人を作るのです。何度もやっていればそのうち慣れます。


ただし、話す情報量が多いときには、資料があったほうがいいと思います。情報量が多いと、話を聞くだけだと頭が整理できないためです。
そういう理由もあり、今回のSeasarカンファレンスでは、「最新のDIとAOP」と「Slim3のすべて」のセッションで、プレゼン用の資料を準備しました。でも、資料を公開する予定はありません。
なぜなら、その資料は、聞き手が頭を整理しやすくするためのものであり、話す内容をすべて含んだものではないため、プレゼンの資料だけ見ても、話したい内容が伝わらないためです。
過去のセッションでは、資料を公開したこともありましたが、資料だけを見た人は、どうしても書いてあることからしか読み取れないので、間違った理解をしてしまうことがたびたびありました。別にその人が悪いわけではなく、私の資料は、あくまでも聞き手が頭を整理しやすくするためのものであり、すべての情報を網羅したものではないからです。


というわけで、「プレゼンは慣れ」。大事なことなので二度いっておきますよ。