2007年のSeasar2と今後

2007年度のSeasar2のもっとも大きなテーマは、Seasar2.4,Teeda,S2Dao,Doltengを使ったさくさく感のある開発(HOT deploy)を実現することでした。
HOT deploy抜きに今のSeasar2を判断しても、正確な判断はできないと思います。HOT deployがなければ、あまり他のプロダクトと変わらないから。
Super Agile Web Development with Seasar2」の講演も30回以上やったんじゃないかな。メディアにも何度も取り上げてもらいました。ありがとうございます。
これほど、マーケティング活動を重要視するオープンソースプロジェクトは、そうはないでしょう。
一般的(?)に、「良いプロダクトを作れば、自然に認めてもらえる。マーケティング活動なんて邪道だ」と考える技術者が多いように思えるからです。
「良いプロダクトを作る」ことはもちろん重要ですが、「自然に認めてもらえる」ということは、多くの場合「幻想」です。形はどうであれ、成功したプロダクトというのは、それなりのマーケティング活動をやっているんじゃないでしょうか。
マーケティング活動というのは、プロダクトにも良い効果を生み出します。単に黙ってフィードバックを待つよりも、マーケティング活動を通じて、積極的にフィードバックを集めたほうが、より多くのフィードバックをプロダクトに反映できるからです。
こんなことを書くと、はぶさんとかが、「あなたは、常に多くの人の意見を聴いて、フィードバックを反映させているって言うけど、昔からのSeasarユーザの声なんて聞いていないんじゃないの。Seasar2.4に違和感あるユーザはいっぱいいるよ。」なんてことを言うわけです。
不満があればblogに書くなり、直接私に言っていただくなりしないと知りようがないというのが、表向きの答えですが、実際のところは、そういう空気は読めています。
空気を読んだ上で、今後のSeasarが最も発展する道を決断しています。決断したことが、必ずしも正しいわけではないんですけど。
S2JDBCSAStrutsについても、「一言いいたい」ユーザはそれなりに多いのではないかと思っています。一言どころじゃなく、いっぱい言いたいユーザもいるかもしれませんが。
先ほど、「良いプロダクトを作る」ことはもちろん重要だと書きましたが、この「良い」というのがくせものです。「良い」というのは、技術的に良いものではなく、ユーザが「良い」と感じるものが、「良い」ものだからです。
この辺は、Railsの成功は枯れた技術を改良したところにあると思うに書いたとおりです。
ぶっちゃけて言うと、技術的に優れていても新しすぎるものはだめで、みんなが理解している枯れた技術のだめな20%の部分を改良したほうがいいということです。
2007年度、Seasarのプロダクトは、それなりに評価してもらえたと思います。
二年前の2006/1/4のGoogleでのseasar javaの日本語でのヒット数は

今日2007/12/31の日本語でのヒット数は

なので、評価は伸びているといえるでしょう。ここには書きませんが、他のフレークワークと比較しても面白いかもしれません。
というわけで、それなりに評価してもらっているものの、まだまだ、日本のマーケットリーダーには全然なれていません。
TeedaStrutsに挑戦したものの、Strutsの壁は厚かったというところでしょうか。
その原因は、Teedaが新しすぎることにあったと思っています。TeedaのベースはJSFですが、JSF自身がまだまだ、世の中で理解されていないため、良いとも悪いとも判断しづらいのではないでしょうか。
私の個人的な考えでは、Teedaの進む道は、新しいところにさらに新しいものを加えるのではなく、多くのユーザに理解してもらえるように、枯れた技術にしていくことなんじゃないかなと思っています。
それとは、対照的に、「みんなが理解している枯れた技術のだめな20%の部分を改良する」という発想で作られているのが、S2JDBCSAStrutsです。
まさたかさんには、とんがったところがないとか怒られそうですが、いいんです。多くの人に使ってもらえれば。