ひがやすを技術ブログ

電通国際情報サービスのプログラマ

EJB3のゆくえ

EJB3は、思った以上に普及のスピードが遅いですね。まだ、商用のアプリケーションサーバでJavaEE5をフルサポートしたものが(私の知ってる限りでは)いないというのが、最も大きな原因だと思いますが、EJB3自体が現在のDIよりもスペックがかなり落ちると言うこともあると思います。
結局EJB3の仕様のみでは機能が足りずに特定のフレームワークの助けを借りることになるので、あえてEJB3に移行するメリットが見えづらいと言うところがあるのでしょう。
実は、Seasar2.4は、EJB3のコンテナでもあるのですが、ほとんど宣伝していないのは、実際にうちの会社で使ってみて、標準ということ以外は、あまりメリットがみえないからというのもあります。
標準と言うことは、大きな意味をもつと考える人は、多いのではないかと思いますが、実は、JSRで決められたもので、成功しているものはあまり多くはありません。
http://jcp.org/en/jsr/allをみてください。私のいってることが実感できるのではないでしょうか。やはり、一部の限定された人たちの頭の中で決められた仕様より、不特定多数の人の意見をリアルタイムに取り入れたプロジェクトのほうが成功すると言うことなのでしょう。
このような現状を踏まえて、今後のSeasar2では、EJB3のサポートを本体からは切り離して、S2EEと言う形で、提供することを検討しています。
また、それとは逆に、S2DaoSeasar2本体に取り込むことも検討しています。Seasar2を使うユーザは、S2Daoを一緒に使うことが圧倒的に多いことと、Seasar2S2Daoの依存関係の問題をできる限り簡単にするためです。現在のS2Daoは、特定のSeasar2のバージョンを必要とするので、その辺を分かりやすくしたいと思っています。
この辺の議論は、コミッタ間でも話し合ってますが、ユーザの声もできる限り多く参考にしたいと思っています。